
2008年の金融危機を招いた原因となるサブプライムローンについてここでは詳しく解説します。
もともと信用格付けの低い層に対して、お金を貸しているわけで、債務不履行になるリスクは非常に高い商品といえます。中には不動産価格が上昇するからといって無理なローンを組んだ人や、投資運用のためにローンを組んだ人も少なからずいるわけです。そのような人たちは日本のバブル時と同じで、不動産価格の上昇を前提とした融資を受けたわけなので、少しでも不動産価格が下がると債務不履行になる人たちなのです。
日本の場合、不動産ローンといえば、仮に支払えなくなった場合は最後までその個人や会社が責任をもって完済するのが通例となります。しかし、米国の場合は、ノンリコースローンというものが存在し、この存在がさらに状況を悪化させてしまいました。ノンリコースローンとは融資対象となる不動産の収益力のみを評価し、実行する融資のことなのですが、しかしノンリコースローンの場合、債務不履行となった場合に関しても、会社や個人に責任が及ばず、物件とこれまでに投資資金を諦めることで、完済の責任から免れます。つまり、借りる側は安易に借りられる一方で、一旦不動産価格の下落がはじまると投げ売りが非常に出やすい状態をつくってしまうのです。
いったん不動産価格が下がっていく過程になるとスパイラルに陥ってしまいます。バイサイドはもっと下がることを期待して待っていますので、買い控えが起こってしまいます。そして結果的に家の売れ行きがますます悪くなります。ですので、サブプライムローン問題が発生した流れとしては、債務不履行が出てくると家が差し押さえや競売にかけられ、不動産価格は下落します。全米 20都市部を対象にした08年5月の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で15.8%もの下げ幅を記録しました。当時、4月も15.2%の低下率と異常なまでの下げ幅だったのです。そして、その下落が下落を生んで、購入サイドの買い控え、さらなる下落、下落、下落と不動産価格は一気に下がっていきました。これがサブプライムローン問題が発生した経緯になります。
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